スペインワインの原産地呼称制度 (DO)、発見!

スペインワイン、発見!

ラベル表示の中で特に注目したいのは、「産地」と「熟成度」の記述について。
どちらも国のワイン法によって等級が厳しく管理されているため、品質を知る上で
有力な手がかりになってくれます。

原産地呼称制度(DO)とは?


DOと書いて「デノミナシオン・デ・オリヘン」。これを直訳すると「原産地呼称制度」―――ちょっと堅苦しいですね。まあ、言ってみれば ワインの出生証明書のようなものと思えばいいでしょう。
スペイン産のワインはもともと、1970年に制定されたワイン法によって
  • Denominacion de Origen Calificada (DOC)
      
  • Denominacion de Origen (DO)
      
  • Vino de la tierra (VT = 地ワイン)
      
  • Vino de mesa (VM = テーブルワイン)

の4つのカテゴリーに分類されていました。

しかし現行のEUのワイン法に合致していないなどの理由から、2003年新しいワイン法が国会で成立しました。 変更点として、上部に記した4つのカテゴリーに加え、新たに下記が加わり6つのカテゴリーになりました。

  • Vinosdecalidadconindicaciongeografica (VCIG)
      
  • VinosdePagos (VP)
格は1〜4の順に高く、現在DOをラベルに名乗れるのはスペイン全土に点在する80余りの産地のみ。そのうち、最高峰のDOCに指定されているのはリオハとカタルーニャだけとなっています。
ビノ・デ・ラ・ティエラやビノ・デ・メサを庶民的な下町っ子にたとえるなら、DOやDOCのワインは由緒正しい旧家の跡取りといったところでしょうか。各産地ごとに定められた使用ぶどうの品種、植え付け密度、醸造法などの厳しい条件をクリアしているため、品質の確かさは保証ずみ。 失敗の少ないワイン選びをしたいなら、DOまたはDOCのラベル表示があるものから選べ!ということになります。
とはいっても、ビノ・デ・メサやビノ・デ・ティエラの中には、DOに負けず劣らずの出来に仕上がっているものもあり、なかなか侮れません。ともあれ、こちらは値段は比較的安いので、いろいろ買って試しながら好みの味を見つけるのもいいでしょう。


Gran Reserva




Reserva
熟成年数のカテゴリー

原産地呼称とは別に、品質を測るもうひとつの手がかりとして、熟成年数別の格付けがあり、DO以上のワインはすべて以下の4クラスのいずれかに分類されたうえでラベルに明記されます。

Gran Reserva
(グラン・レセルバ)


赤で最低5年、白・ロゼで最低4年の熟成が必要な最高級クラス。優良年のみの仕込み、小樽での熟成といった厳しい付加条件があり、20年〜30年の長期 熟成に耐えるツワモノも少なくありません。

Reserva
(レセルバ)


赤で最低3年、白・ロゼで最低2年の熟成が条件。Gran Reserva ほどではないにしろ、たっぷりとしたコクがあり、かつ値段はかなり求めやすくなります。 

Crianza(クリアンサ)


赤で最低2年、白・ロゼで最低1年の熟成を要します。まったりした味わいはかなり薄まりますが、ほどほどのコクとフレッシュ感があり、初心者にはむしろこのクラスのほうが飲みやすいかも。

Sin Crianza
(シン・クリアンサ)


文字通りCrianza なし、つまり樽熟成をしない早期瓶詰めワインのこと。Joven(ホーベン)とも呼ばれ、ラベルには無表示、あるいは“cosecha+収獲年”で記されるケースもあります。

もちろん、高級度は1〜4の順。品質の有力なバロメーターであることは間違いありませんが、Gran Reservaのコクと気品に思わずうなる一方で、ホーベンの若々しい味わいはまた違った意味で魅力的。季節や好み、合わせる食事に応じて、自分にぴったりの1本を選ぶといいでしょう。


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