Viva!スペインバル・スペインワイン

美味しいスペインワインが飲める店、発見!

プチコニシ

スペインワイン、発見!


スペインバル(Bar)プチコニシ看板

東京・中野坂上の交差点そばにある酒販店「藤小西」。ステンレスのラックに整然とボトルが並ぶ店頭の光景は普通のワインショップと同じだが、その奥にお目当てのstanding bar「プチコニシ」がある。2003年11月のオープン以来、会社帰りに気軽に立ち寄れるスタンドバーとして、またディープなワインファンが密かに集まる店として、ちょっとユニークな存在になりつつある。看板に書かれた『そのままのあなたでお立ち寄りください。』という宣伝文句に惹かれて、フラッと訪ねてみるのも一興か…。

Tomomi Inoue(井上資巳)[2005-02-07]


ゲーム感覚で「ワインバトルロワイヤル」に挑戦

プチコニシ・ワインバトル店頭に足を踏み入れて、すぐに目に飛び込んできたのは、テーブルを囲み、ワイングラスを傾けながら何やら考え込んでいる人々。ここが目指すスタンドバー? そんなわけないでしょ。この日は丁度「ワインバトルロワイヤル」と銘打ったブラインドテイスティングの開催日(毎週月曜・火曜に1グラス300円で実施)で、ここが試飲席というわけだ。
私もご愛嬌で赤ワインを試してみる。これまで舌から喉へ通り抜けていった厖大なワインの記憶を頼りに産地を探すが、どうやらスペインの品種ではなさそう。といってギリシアやオーストラリアはようわからん。消去法で当てずっぽうに答えたが、結果はあえなくハズレ。ワインは世界中でさまざまなブドウを使って作られるのだと改めて実感します。
この店のワインは、日本はもとより中東などの珍しいものまで世界の銘柄が約2,000アイテム。スペインワインに関しては、この日陳列されていたのは7種類と少なめだったが、さにあらず。地下のセラーにはウニコなどの高級ワインを含め、20アイテムほどが眠っている。最近では自然派のオーガニックワインに力を入れているそうだ。ちょうどその時パートナーであるNoriko-sanが到着。店の奥にあるスタンドバーへ移動する。

 

突き当たりの階段を上がると、そこは上質な異空間

プチコニシ店内「プチコニシ」の入口はショップと共通。店内をまっすぐ奥に向かって進み、階段を上るとそこに異空間が広がっている。一番奥手に厨房があり、バーの立ち飲みスペースは、30人ほどでいっぱいになりそうなこじんまりとした作りだ。大きなワイン樽が6個配置されていて、ここも簡単なテーブルとして利用されるようだ。
客同士の間にはほどよい距離感があり、周囲を気にせず会話が楽しめるレイアウトになっている。モニターがあるので、一人で来ても手持ち無沙汰ということはなさそう。平日は9時頃が一番混み合うようだが、この日は早い時間に来たせいか、ゆったりとした穏やかな空気が流れていた。

プチコニシ・ツマミ1さて、肝腎のメニューだが、お酒の種類はワイン、日本酒、焼酎などよりどりみどり。とりわけビールは、驚くべきことにベルギービールだけで約30種類がリストアップされている。ワインは週替わりで銘柄が変わるようで、グラス用として8種類用意されている。
この週は運良く、赤白ともスペインワインが一品ずつ選ばれていたため、ためらうことなくまずはRias Baixas(ガリシア地方リアスバイシャス)産の白をオーダー。ボトルはおニューが運ばれ、目の前で抜栓される。開けたてがうれしい。芳しくフルーティな香りがグラスから放たれる。さすがにアルバリーニョ種はデキが違う。キリッとした味わいの中にふくよかさがある。ツマミに、ドライトマト、フェーブというソラマメの塩茹で、ハム&チョリソの3皿を注文。オリーブ油がしみこんだドライトマトは秀逸で、これが300円とはにわかに信じ難い。
2杯目に私が選んだのは、有機栽培による赤ワイン「La Llopetera(ラ・ジョペテーラ)」。スペインでは珍しいピノ・ノワール種100%だ。最近日本酒にハマッているNoriko-sanだが、今日はスペインの日とばかりシブ〜く、シェリー酒「La Ina(ラ・イナ)」を選択する。


ArbarinodeFelinanesFefinanes LaLlapeteraLa Llopetera LaInaLa Ina ArtigaFustelArtiga Fustel

お酒に合わせた、リーズナブルかつ美味なるツマミがラインナップ

プチコニシ・ツマミ2このバーでは、8名いる店内スタッフのうち、常時2名がサービスにあたっている。この日お相手をしてくれたソムリエの資格を持つ牧 秀昭さんによると、「酒屋価格でその日飲みたいお酒を気の利いたお食事と一緒に楽しめちゃう」が店のコンセプトとか。
「店頭価格プラス600円で、ワインの持ち込みもできますよ」というひと言で、お次のワインは階下の店頭で調達することに。ラベルがちょっとユニークなPenedes(カタルーニャ地方ペネデス)産の「Artiga Fustel」を持って再びバーへと引き返す。カベルネ・ソービニヨンとメルローを使った組合せは、いかにもカタルーニャらしく、スペインとは一線を画す心意気が見える。
最初の1-2杯目は味そのものが少し堅く、印象は朧(おぼろ)げ。時間の経過とともにまろやかさを増すであろうことを期待しつつ、ツマミにトリッパのトマト煮を注文する。トリッパとは牛の第2胃・ハチノスのことで、スペイン料理のメニューで言えばCallos(カジョス)といったところか。シコッとした歯応えの熱々を口に放り込むと、えも言われぬ風味が鼻孔へ抜け、やがてさっぱりした肉汁が味蕾、口蓋へと広がってゆく。シェフ北田清さんの面目躍如といったところか。
プチコニシスタッフ写真この日の我々二人は後の予定が詰まっていたため長居できなかったが、肩ひじ張らずにリラックスしてワインを楽しみたい向きには、雰囲気がグッド。スタッフも気さくで好感が持てる。フラッと立ち寄るにはいいかも。れれっ…締めは店の宣伝文句と同じになっちゃいましたね。


【今回試食・試飲した主なメニュー】
・ドライトマト… 300円
・フェーブ(フランス産小粒のソラマメ)… 300円
・パルマ産生ハムとイタリアンサラミ… 550円
・牛胃のハチノスのトマト煮… 690円

・Albarino de Fefinanes(D.O.Rias Baixas)…グラス 610円
・La Ina(D.O.Jerez)…グラス 530円
・La Llopetera(Cosecha 2003/D.O.Conca de Barbera)…グラス 950円
・Artiga Fustel(Cosecha 2001/D.O.Penedes)…ボトル 2,100円+600円
 ※グラスワインの銘柄は毎週変わります。



スタンディングバー「プチコニシ(Petit KONISHI)
03-3365-2244
東京都中野区中央2-2-9 第3戸谷ビル1階
5:00p.m.-11:00p.m.(日曜定休)



(c) Noriko Horikoshi, Tomomi Inoue, TOMOS-NETWORK 1997-2006
協力:SPAIN-JAPAN.COM